情報交換会の実施について
大阪府内各大学・大阪府内各保健所
昨年度実施した府内全大学対象全体研修会に引き続き、大学生の健康づくりを更に進めることを目的に、府内大学の学生の健康づくりに関わる職員を対象とした情報交換会を行いました。
前半は、大阪府から「大阪の健康課題や現状」や「主な健康づくりの取組み」について説明を行ったのち、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 国立健康・栄養研究所 栄養・代謝研究部 エネルギー代謝研究室 吉村 英一 室長から「大学生の栄養・食生活と生活リズムの関係と課題」というテーマで、ライフコースアプローチの観点から若年女性のやせの現状と健康課題についてお話いただきました。
また続けて、桃山学院大学 学生支援課 今井 敏子 先生から「キャンパスコミュニティ形成支援プログラム~ひとり暮らしの料理教室~2007年から現在までの経過報告」というテーマで、大学生の健康教育・食育を目的に、平成19年度から大学内で実施している料理教室での取組みについて情報提供をしていただきました。お二人の「若者の食と栄養」に関する講義に参加者も熱心に耳を傾けていました。
吉村室長の講義
「大学生の栄養・食生活と生活リズムの関係と課題」
今井先生の情報提供
「キャンパスコミュニティ形成支援プログラム
~ひとり暮らしの料理教室~2007年から現在までの経過報告」
後半は、参加者を複数グループに分けてグループワークを実施しました。「学生の健康づくり(栄養・食生活)についての課題と必要なこと」、「栄養・食生活に関わらず、学生の健康づくりにおいて府内の大学や行政と協力して実施したいこと」をテーマとしてグループワークを行い、各グループでは活発な意見交換が見られました。
グループからは、学生の健康づくりの課題として、「学生に声かけやメールをしても反応がない」や、「ヘルスリテラシーの教育が必要」、「生活費の問題で、料金の安い栄養バランスの取れていない食事をしている学生が多い」などが挙げられました。また、「学園祭等で大学と保健所で協力して学生の健康づくりを支援したい」という意見が多く、健康課題に対する支援に行政の協力を求める声が多く聞かれました。また、健康づくりの取組みの好事例の紹介を求める意見もありました。
参加者からは学生の健康づくりへの熱い思いがあふれ、あっという間の3時間となりました。
大阪府では、吉村室長、今井先生から講義いただいた内容やグループワークでの意見を活かしながら、引き続き大学と連携して学生への健康啓発を行い、若い世代への健康づくりの取組みを推進していきます。