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健康経営とは

NPO法人 健康経営研究会 理事長 岡田 邦夫 氏

今回は、健康経営について基本的なお話をします。
健康経営とは、企業が従業員の健康づくりを経営戦略として取り組むことです。
従業員が健康で働けると、生産性も上がっていきます。

なぜ健康経営が必要かと言うと、日本は少子高齢化という大きな社会的課題を抱えているからです。
従業員の高齢化が進むと、健康・体力の問題が出てきます。
従業員の多くが病気になると企業は成り立ちません。体力が落ちますと、労働災害が起こります。
それは企業の価値が失われていくことになります。
こうした中、企業は、健康診断を実施し、事後措置を行うなど、従業員が健やかに、その能力を発揮できる基盤を作ることが重要になってきました。
また、2025年問題も背景にあります。
団塊の世代が後期高齢者になり多くの方が健康に問題を抱えると同時に、中小企業の廃業が増加するというものです。

次に、昔の本である「君主論」を用いて健康経営を説明します。
「君主たるものは、国が平和で栄えるためにリスクへ対処することが必要。
また兆候が掴めた場合は、大事に至らないように先手を打つことが必要。」と説いています。
健康経営も同じであり、企業は早期からの取り組みが大切です。

人生百年時代において、高齢者が元気に過ごすことができる、退職後も健やかなセカンドライフを送れるように、働いている従業員の健康を高めることを社会的な責務として、企業がその役割を果たすことが重要です。

健康経営は、従業員の健康づくりを通して企業を発展させ、企業価値を高めていきます。
その中で重要な役割となるのは経営者のみなさんです。
この点をご理解していただき、多くの企業が健康経営に取り組まれることで、やがて日本全体にとって大きな成果が出てくるでしょう。

ぜひ皆さんの企業でも、できるところからで結構ですので、従業員の健康づくりの第一歩をまず進めてもらえたらと思います。

NPO法人 健康経営研究会 理事長 岡田 邦夫