高槻化成株式会社
製造業 従業員数:58人
リモートワークの導入が難しい製造業では、工夫が必要です。
11項目に及ぶ独自の新型コロナウイルス感染症予防対策と、
対応がスムーズに進んだ成功要因をお伺いしました。
事業内容:自動車部品製造
男女比:男性76% 女性24%
企業事例1社目は『感染症予防対策』をテーマに、高槻化成株式会社の取り組みをご紹介します。
原田リポーター
「感染症予防対策として、どのようなことに取り組まれていますか?」
総務課長 入江さん
「インフルエンザ予防として、手洗いとうがいの勧奨は今までずっとやってきました。
新型コロナウイルスへの対策としては、現在、11項目の取組みを行っています。
例えば、昼食時間は2部制とし、また食堂では椅子の数を2分の1まで減らし、隣接及び対面で座らないようにしました。
他にも、外部講師による社内研修や月1回の全体昼礼では、蜜を避けるためにオンラインシステムを利用して部屋を2つに分けて実施しました。」
原田リポーター
「11項目の取組み内容は、どのようにして決まりましたか?」
製造課長 井口さん
「親会社であるタイガースポリマー㈱の指標に基づき決定しました。
でも、その指標はグループ会社全社に対して適応する一般的なものなので、弊社ではそのまま運用するのは難しかったです。
そこで、弊社の実情に合わせて、社員が行動できる具体的な内容に置き換える工夫をしました。」
原田リポーター
「こちらの会社は製造業ということで、リモートワークを取り入れることができなかったそうですが、工場内ではどのような工夫をされたのでしょうか?」
総務課長 入江さん
「常にマスク着用となりましたが、夏場は熱中症のリスクが高まるため次のような対策を取りました。
弊社は1人作業が多いので、人と話をしない場合はマスクを外しても良いとしました。また、マウスシールドを1人2枚ずつ配布しました。」
原田リポーター
「感染症予防対策がスムーズに進んだ成功要因は何だと思われますか?」
製造課長 井口さん
「決めたことを全員が守る、という企業風土があることが大きいと思います。
弊社では人間力向上を目的とした人財育成研修を実施しています。そこで学んだ『意識して行動することにより無意識に行動できるようになる。それがまた習慣になる』という考え方が基盤となって活かされています。
さらに、人財育成研修を通して従業員同士の幅広いコミュニケーションがとれており、協力して何かを進めるという文化ができているからだと思います。」
原田リポーター
「社員の方から、更衣室のレイアウト変更案が出たそうですね。」
顧問 志賀さん
「年に2回、3月と9月に社長面談を行っており、その時にある社員の方から『更衣室が密にならないようにロッカーのレイアウトを変更してはどうか』という提案がありました。これはグッドアイデイアと思いましたので、すぐに社内の安全委員会に伝えて実施しました。」
総務課長 入江さん
「ここの更衣室では、もともとは向かい合ったロッカー間の通路が狭く、着替えていると背中同士が近かったです。通路が広くなるようにロッカーの配置を変えたことで、今は着替える時でも密にならないようになりました。」
原田リポーター
「健康経営の必要性について教えてください。」
顧問 志賀さん
「輝ける人財を活かせるのも、土台は健康だと思います。新型コロナウイルスのような未曾有の危機を乗り越えるのに必要なのも、まずは健康だと思います。社員の健康、社員の将来の幸せ、社員の家族の幸せを考えるならば、健康経営に取り組むべきだと考えます。」