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健康経営OSAKAレポート

福祉

こうのとり株式会社

Pick
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  • 運動環境の整備
  • 心理的負担の軽減(管理職との個別面談など)
事業内容
訪問介護事業、障がい者・児相談支援事業
従業員数
68名
男女比
男性47% 女性53%
平均年齢
43.2歳(社員36.2歳)

組織体制

経営層 1名
部署担当者 2名

3

代表取締役
河野 一人
総務
村井 智美
広報担当
松岡 一誠

健康経営をはじめたきっかけ

障がいのある方や高齢者向けの訪問介護事業を行うこうのとり株式会社。8年前に会社を設立するまで、代表取締役の河野さん自身も一人の介護ヘルパーとして働いており、介護業界の労働環境に問題があることを感じていました。早朝から深夜までの長時間労働や休日にも利用者からの問い合わせに対応するなど、業界の傾向としてオンとオフの切り替えが難しく、利用者のために頑張る人ほど退職してしまうような現実があります。自身の経験を踏まえ、「スタッフが働きやすい職場づくり」としてワークライフバランスの充実を目指して健康経営を開始しました。

健康課題

心のストレス

障がいのある方や高齢者といった利用者への介護サービスにおいては、利用者やその家族との人間関係の構築を含む精神的なストレスを抱えることもあり、その適切なフォローが課題でした。

身体の不調

比較的体重が軽い高齢者とは異なり、障がいのある方の中には体重が重い方もいます。利用者を抱える、支えるといった介護動作が要因となる腰痛などの不調防止も大きな課題でした。

※ 健康経営年表または、こちらをクリックすると拡大します

取組内容

スタッフ間で負担の均等化

障がいのある方や高齢者の介護支援をしていると、腰痛をはじめ身体の不調を抱えるスタッフも多くなります。負担の大きい利用者への介護が特定のスタッフに集中しないように調整することで、スタッフ間で負担を均等化するような仕組みづくりを行いました。

休暇制度・育休制度の充実

当社では「プライベートの充実が仕事の充実につながる」と考え、スタッフの休暇制度・育休制度を充実させています。休暇取得のためシフトを調整したり、男女を問わず育児休暇の取得を推奨するといった取組みを行いました。

運動環境の整備

Point

運動機会を提供する目的で近隣のスポーツジムと法人契約を締結し、スタッフが勤務時間の前後や空き時間に利用できる環境を整備しました。

健康経営の推進

社内には現在、5名の健康経営アドバイザーが在職しています。一方、スタッフにも当社の健康経営の理念を記載した「ルールブック」を作成・配布しました。

心理的負担の軽減

Point

スタッフが精神的なストレスを抱えないよう、管理職が個別に食事や面談、ランチミーティング、社員旅行等様々な方法で、スタッフの心理的負担の軽減を図りました。

その他

若いスタッフが多いので、年に1度の健康診断は100%受診を達成できるようにアナウンスを徹底したり、期間限定の「社内食堂」を開催して、野菜中心のヘルシーメニューを提供するなど、その都度アイデアを出し合いながら取り組んできました。

健康経営を実施した結果

運動環境の整備

近隣のジムとの契約で、スタッフが気軽に出向き利用するようになりました。ジムの利用は、介護実務中に発生しやすいケガの予防や就業時間の不規則さによる運動不足の解消にもつながると考えています。

休暇制度・育休制度の充実

スタッフが長く働き続けられる環境につながったと考えています。利用者にとっても、担当が頻繁に代わらず、同じスタッフに担当してもらうことは安心だと思います。

健康経営の推進

ルールブックを配布したことで、経営者だけでなくスタッフ自身が自らの健康について考え取り組むことで、健康に対する意識の向上が図られたと思います。またスタッフの会話からも健康への関心の高まりを感じています。

人材確保、採用強化

健康経営優良法人の認定を受けたことで、信頼性が向上し、求職者からの問い合わせの数が目に見えて増加しました。人材難にあえぐ訪問介護業界ですが、当社は正社員だけで2 4名が在籍しており、人材確保という点で大きな成果を感じています。さらにSNSでも健康経営への取組みを発信することで、若いスタッフの採用強化にもつながり、離職率も低い状態をキープできています。

優良法人認定の取得を目指す
企業様へのメッセージ

訪問介護の業界では、当社のように健康経営優良法人の認定を受けている事例は少ないと思います。当社にとっては競合との差別化につながっていますが、当社以外にも認定企業が増えていけば、誰もが働きやすい魅力的な業界になっていくはずです。
ぜひ多くの企業にチャレンジしていただきたいと思います。

代表取締役 河野一人さん