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健康経営OSAKAレポート

製造業

ハウスあいファクトリー株式会社

事業内容
スパイス製品等の製造・包装
従業員数
84名
男女比
男性56% 女性44%
平均年齢
44歳

障がいのある仲間にもずっと健康で元気に働いてほしいから、
健康経営を始めました。

健康経営を始めたきっかけ

当社は働く全従業員が一体となってものづくりに取り組む中で、「いっしょに仕事をする仲間・家族が“もっと健康にずっと健康に”いてほしい」という思いから、健康経営の取組みを開始しました。

組織体制

経営層 1
部署担当者 4

代表取締役社長 横塚 浩一
谷口 敏宏・田口 晴美・藤本 剛・五十嵐 公一

健康経営担当のチーム名を「HIFハッピー健康ファミリー」と命名。社内には他にも課題ごとにチームがあり、順に担当できるよう1年ごとに数名のメンバー入れ替えを行っています。メンバーを固定にしないことで、新しい意見を取り入れることができます。

施策内容

ぶら下がり棒や振動マシンなど筋力トレーニングに役立つ健康器具を設置していて、自由に使用可能。また、担当者以外の従業員も積極的に外部セミナーに参加しています。他にも新入社員への学習会や定期的に全体学習の場を設けることで、健康経営の考え方が社内に浸透してきたようです。

通路に設置したぶら下がり器具

認定基準で力を入れた項目

食生活の改善です。昼食をカップラーメンや菓子パンのみで済ませている従業員を見て、栄養の偏りを心配しました。せっかく食品に関わる仕事をしているので、食事での健康を考えてもらいたく、野菜摂取量を測る装置をレンタルして食堂に常設。さらに社内にある自動販売機の野菜ジュースを格安で購入できるようにしました。

健康経営を実施した結果

従業員の健康意識が高まったと感じています。野菜摂取量測定会を開催したところ、約76%の従業員の数値が改善しました。また禁煙対策として、月1日だけ就業時間内は禁煙とすることからスタートし、最終的に週3日間禁煙デーに。その結果、3 名が禁煙に成功。スモールステップから始めたことで、喫煙者からの反発はなかったです。

指を装置に当てると、野菜摂取量の計測結果が画面に表示されます
こちらをクリックすると拡大します

従業員の健康は企業の業績に影響を与える。
経営者にはこれを認識してほしいです。

5年連続で優良法人認定を取得し、2021年はブライト500にも選出されたハウスあいファクトリー。
いつまでも健康で働いてもらうためのさまざまな取り組みについて教えていただきました。

HIFハッピー健康ファミリーの皆さん。手にしているのは従業員が考えたオリジナルマスコットです
どの健康活動で何ポイント貰えるかは、掲示物で確認できます
こちらをクリックすると拡大します

HIFハッピー健康ファミリーについてお聞かせください。

工藤さん

「メンバーは正社員・パート・障がいの有無に関係なく全従業員から交代に選んで構成し、健康経営の企画推進にあたっています。」

運営部 工藤 真由美さん
横塚さん

「施策内容はアンケートや改善提案活動の中で出された案から採用しています。『健康提案提出強化月間』を設けた月には、従業員から70~80件もの提案があります。担当に任せきりにせず、それぞれが積極的に改善方法を考えることで、自分たちの健康を意識する機会になっています。」

健康に関する個人目標を立てているそうですね。

横塚さん

「運動・食事・睡眠の3項目において各自で年間目標を設け、達成に向けて毎月どのような活動を行ったかをポイントで計測しています。レクリエーションに参加したら何点、1日禁煙したら何点と行動ごとに点数が設定されていて、月間の集計をHIFのメンバーが担当しています。」

工藤さん

「年間上位者は表彰し、健康器具のプレゼントがあります。毎月合計ポイントが食堂に貼り出されるので、みんな楽しみながら競い合っています。」

従業員のご家族も参加するイベントがあると伺いました。

横塚さん

「従業員の半数は何らかの障がいを持っていまして、会社内だけではフォローできないこともあります。どうしてもご家族の協力が必要となるため、ご家族とのコミュニケーションが重要です。」

家族参加のウォーキングイベント
工藤さん

「ハイキングやウォーキング、ボウリングなどのイベントを開催して、従業員だけではなくご家族にも楽しんでいただけているようです。」

健康経営に取り組んだご感想をお聞かせください。

工藤さん

「健康面で何か不安があった場合は産業医に相談したいと申し出るなど、自身の健康状態に、気をつける従業員が増えたように思います。」

横塚さん

「ハウス食品グループでは年間10日の有給休暇取得を目標にしていますが、当社はさらに全従業員の年間有給付与日数の7割取得(1人あたり平均14日)を推進しています。工場では手作業が多いこともあり、作業効率が体調の変化に左右されますが、有給休暇を積極的にとることでリフレッシュできているようで、体調不良を理由に休む人が減り、生産性が向上したように思います。」

優良法人認定の取得を
めざす企業様へメッセージ

健康経営は従業員の健康意識を変えるツールだと思います。健康志向が高まることで自身の体調管理が可能となり、生産性向上に繋がります。
経営者の方には、従業員が元気でいることが業績に影響することを認識していただいて、特に障がいのある方を雇用されている企業はより健康が重要になりますので、ぜひ健康経営に取り組んでいただきたいです。

代表取締役社長 横塚 浩一さん

健康経営年表

※ 健康経営年表または、こちらをクリックすると拡大します