製造業
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経営層 1名
各部署 6名
計7名
建築部材の製造販売を手掛け、営業から設計、製造、組立、出荷までの一貫体制を強みとする株式会社伸明。企業理念として掲げている「全社員の物心両面の『幸せ』を追求する」には、まず社員の心と体が資本であると考え、約6年前から社員が健康にいきいきと働き続けられる環境づくりに着手してきました。
健康診断再検査
社員の健康づくりを目指す上で、以前から健康診断・ストレスチェックの100%受診を実施していましたが、再検査の受診は対象となった社員の判断に一任していました。50歳代でがんに罹患し亡くなる社員がいたことから、再検査の受診を徹底することが大きな課題となりました。
長時間労働
業績拡大と比例するように、繁忙期には月間残業時間が100時間を超えるようになっていました。特に社員の4分の3を占める現業社員に心身の負担がかかりやすく、離職率の高さに結び付いていました。
喫煙率
社員の喫煙率は約40%と高い水準にありました。外部講師による禁煙セミナーの実施を提案しても、受講を希望しない社員が多く、禁煙への取り組みに消極的な傾向が見られました。
※ 健康経営年表または、こちらをクリックすると拡大します
Point
健康診断で「要再検査」の判定が出た社員には再検査を受けるよう徹底し、必ず結果報告を求めました。がんの早期発見を目的として、希望者にはPET検査・ABC検診(胃がんリスク検査)の費用を会社が半額負担しています。近隣の産業医に相談できる体制を整え、心身共に健康な体づくりを目指しました。採用が増加しているベトナム人技能実習生へのベトナム語によるストレスチェックも始めました。
Point
労働時間を適切に管理するため、残業は事前確認制にして、残業時間の管理も15分単位に変更したことでメリハリをつけて働ける仕組みを整えました。
禁煙の促進・受動喫煙の防止を徹底するため、社屋内を禁煙にしました。また、社員向けに喫煙に関するアンケート調査を行い、その結果をもとに喫煙リスクの周知を行いました。
社員の健康づくりの一環として、1年に1度、野菜摂取量の測定会をしています。契約しているお弁当屋さんには、お弁当のカロリー表示を依頼し、バランスの良い食生活をサポートしています。また、パンの自動販売機を設置し、朝食を食べていない社員が購入できるようにしています。
健康診断、ストレスチェック受診率100%を継続し、この数年は「重度のストレス」に該当する社員は出ていません。また胃のバリウム検査においても100%受診を達成しています。社員の平均年齢が40歳を超え、がんのリスクも高まるため、可能な限り早期発見・早期治療につながる仕組みを今後作る予定です。また健康経営優良法人の認定取得前は再検査受診率がほぼ0%でしたが、再検査の受診徹底を促したことで約80%にまで向上しました。
残業時間を適切に管理したことで、最長で月間約80~100時間あった残業時間を減らすことに成功しました。合わせて休業日数を従来の105日から110日に変更し、土日連続の休日も可能な限り増やすといった取組みも功を奏し、離職率の改善につながりました。
野菜摂取量の測定会を実施することで、野菜の摂取量を意識する社員が増えました。食生活の見直しだけでなく、社員同士でコミュニケーションをとる機会の促進にもつながりました。
取組みの結果、喫煙率が10%近く減少しました。今後は医療機関などと連携して禁煙セミナーの実施を予定しています。アンケートでは、禁煙に無関心な社員もいますが、粘り強くサポートしていきます。